サプライチェーン環境影響プログラム
なぜ
パタゴニアのサプライチェーン環境影響プログラムは、パタゴニア製品と素材の製造に由来する環境的な影響を測定し、その削減と排除を目的としています。私たちは世界中のサプライヤー施設に対してこのプログラムを実施し、環境管理システム、化学物質、水使用、排水、エネルギー使用、温室効果ガス、その他の排気ガスやゴミの排出量を含めた広範な影響領域を対象としています。
内部の基準に基づいた本プログラムはヒグ・インデックスなど業界共通のツールを利用し、サプライヤーがパタゴニアの要件を満たしていることを示す方法として、ブルーサインのシステムのような第三者機関による認証プログラムを承認しています。環境に責任あるサプライチェーンのパートナーであることが認識できるよう、サプライヤーはこのプログラムの最低要件以上にも改善された、あるいは最善の実践を取り入れることによって、環境面における優秀な成績を示すことが奨励されています。
現在の取り組み
私たちはパタゴニアの既存のサプライヤーと新たにパートナーとなり得るサプライヤーが、環境面での規定遵守と業績、そして最善の実践に関するパタゴニアの最低要件を満たしているかどうかを査定するため、彼らが使う製造施設を定期的に評価しています。この過程は新規あるいは既存のサプライヤーとその製造施設の承認や管理など、パタゴニアのサプライチェーンにおける意思決定に組み込まれています。
長年にわたり私たちは、パタゴニアのサプライヤーの施設に関する理解を深め、トレーニングや改善の必要に応じて彼らとともに取り組むことにより、サプライチェーンの環境関連の影響を削減してきました。たとえば一部のサプライヤーの施設においては、法的に要求されるもの以上の排水および排気処理システムを設置し、パタゴニアが世界的に適用するさらに厳格な要件を満たしています。その他の施設では有害な化学物質が廃止され、安全な化学管理の手順が導入されました。パタゴニアの要求を満たすことができない施設が存在する場合は、パタゴニアのサプライヤーとしては承認されません。
次なる展開
サプライヤーがパタゴニアの最低遵守要件を上回るにつれ、私たちは業績、最善の実践、継続的な改善という点をさらに重視していきます。たとえば現在では、主力の原料サプライヤーの操業において脱炭素化を支援するための、新たなカーボン削減能力プログラムに取り組んでいます。
皆で力を合わせて気候への影響を削減するために、私たちはエネルギー効率と再生可能電力、そして炭素集約型燃料の削減を優先する広範な資源とインセンティブを通して、製造過程でのカーボン・フットプリントの削減を目指しています。
サプライヤーや他のブランドとの協働は、共有するサプライチェーンにおいて向上を促す最善の機会です。パタゴニアは〈カスケール〉のヒグ・インデックス、〈テキスタイル・エクスチェンジ〉、〈リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス〉、〈アウトドア産業協会〉の持続可能性ワーキンググループ、〈クライメート・アクション・コープ〉を含む、複数の協働プロジェクトの立ち上げに助力しました。毎年さらに多くの企業がこれらのイニシアチブに参加し、自社の環境影響を測定して報告するためにそのツールを利用しており、それが業界全体における比較分析と大規模な協働的改善を可能にします。
